賠償保険の被保険者は、事故により相手をケガ(死亡を含む)させてしまった場合や相手のモノを壊してしまった場合に、治療費や修理費を負担(弁償、補償)する責任を持つヒトをいいます。基本的にはクルマ(契約車両)の運転者がそれに当たります。(運転をしていなくても、事故に直接関係する行為をしたヒトは、共同不法行為の責任を取らされる場合もあります。)
被保険者の範囲は、以下に記載の記名被保険者(会社によっては「賠償被保険者」とも言います)を基準に次のように決められます。
・本人: 記名被保険者のこと
・配偶者: 記名被保険者の配偶者のこと。多くの場合、内縁関係も含まれます。
・同居の親族: 記名被保険者またはその配偶者のいずれかと同居している6親等内の親族…
・別居の未婚の子: 記名被保険者およびその配偶者のいずれとも別居している婚姻歴のない子。
・使用者: 記名被保険者が務める会社の使用者(雇い主)のこと。
・許諾被保険者: 記名被保険者がクルマ(契約車両)の使用を許可したヒトのこと。
記名被保険者とは、この自動車保険の補償の中心となるヒトで、保険証券の「記名被保険者(賠償被保険者)」欄に記載されたヒトをいいます。普通、この記名被保険者は、クルマ(契約車両)をメインに使用するヒトを自動車保険の申込みをするときに設定します。
なお、特に指定をしなかった場合は、契約者が記名被保険者になります。
記名被保険者は、自動車保険の保険料を計算する際にも基準となるヒトとなり、リスク細分型の自動車保険では、リスク項目である年齢、性別、運転歴、地域(主に運転する地域)の主体となります。